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すいか(ルナピエナスイカ)

香美地区

★『ルナピエナLuna Piena』名前の由来
Lunaルナは「月」、Pienaピエナは「満ちる」というイタリア語であり、ピエナという言葉にも「満月」と言う意味があります。
海辺に位置する「香南市夜須町」は、太陽の光がまさに360度、ダイヤモンドをちりばめたような海からの反射を含めて1年中、溢れるほどふり注いでいます。
私たちが作るスイカは、その太陽の光を全身に浴びさせるために、特別仕立てのゆりかごにいれた『空中立体栽培』と洗練された高い技術で、果実の美味しさがゆっくりと満ちてくるまで、大切にたいせつに育てています。
ルナピエナが市場にデビューしたのは2005年の2月。 ハウススイカ栽培を続けて半世紀余りの西瓜部会は、私たちのスイカ栽培の最大の特徴である魔法の仕掛け『空中立体栽培』をイメージできる良い名前はないかと試行錯誤の結果、空中でスイカがゆっくり育っていく様子と、夜須町の澄んだ夜空と蒼く美しい太平洋に、白銀のような満月がぽっかり浮かんでゆっくり大きくなっていくイメージが、特別なスイカを育てている私たちの想いと重なって『ルナピエナLuna Piena』と名づけました。

★栽培の特徴
スイカ栽培では全国的にも珍しい立体栽培(空中立体栽培)によって、スイカの葉や実に太陽の光を1日中まんべんなくあて、ムラを少なくすると同時に、もう一つの特徴である1本の苗に1つだけしか作らない栽培方法で、1つ1つ大切に育てる事により、うまみの凝縮された高糖度かつ高品質なスイカの栽培を実現しています。
土づくりは堆肥を基軸に行い、肥料も有機質肥料を中心に使用しています。また、この栽培地は地下水が無く、水きれの良い土壌のため、掛ける水だけで水分をコントロールできるので、スイカ栽培にたいへん適しています。灌水には、西瓜部会員全員が点滴灌水を使い、水分調節の徹底管理を行っています。 近年では、環境制御技術を駆使した栽培実践を通し、日々栽培手法の研究に余念なく取り組んでいます。

★出荷・品質管理
すべてハウス栽培で行い、現在、5軒の農家がルナピエナスイカの栽培に取り組んでいます。
出荷時期は、中玉が年間2作(10月中旬〜4月中旬)、大玉が年間1作(4月下旬~7月中旬)の計3作を栽培しています。
選別方法は、すべて生産者が行う2段階の選別方式。糖度検査後、まず生産者が収穫時にまず圃場で1玉1玉叩いて音を確認して収穫し、出荷場に搬入後、収穫したスイカをすべて見渡せるように並べ、再度1玉1玉たたいて外観、空洞果等の選別を手間をかけて丁寧に行っています。これらの作業は微妙な音を聞き分けなければいけないので熟練の技が必要です。これらの基準をクリアしたものだけがルナピエナの称号を与えられます。
作ったスイカには責任を持つ意味で、外箱とスイカに貼られているシールに産地と生産者を表示しています。また、生産者全員がエコファーマー認証(農林水産省認定)を取得し、環境にやさしく安心安全なスイカ栽培の実践に取り組んでいます。