新規就農者インタビュー

新規就農者インタビュー

高知ライフ楽しむ

高知市

吉次康裕さん (41)

就農 1年目(掲載時)

高知新聞「みどりの広場」2020年2月23日掲載

関東で“営業マン”をしていた吉次康裕(やすゆき)さん(41)は、高知出身の妻の実家を何度か訪れるうちに、本県への移住を考えるようになった。東京の移住窓口で「あぐりスクール」を紹介され参加。2015年から高知市春野町でキュウリを作っている先輩移住就農者、越智史雄さん(53)に話を聞く機会があり、高知での就農に魅力を感じたという。

その後、高岡郡四万十町の「高知県担い手育成センター」で農業を学び、春野町でキュウリを作ることに決め、同町の農家の下で学んだ。「農家修業をしている間に、周りの農家にもだんだん受け入れられ、『空きハウスがあるからやってみたら?』と言ってくださる方がいて。皆さんのおかげで順風満帆に船出ができました」と吉次さん。「営農指導員の巡回や先輩農家の声掛けがとてもありがたい」と話す。

就農支援制度を活用した約10アールのハウスには、炭酸ガス施用システムと環境測定装置を完備。昨年10月に初めて自分のキュウリを定植し、11月から収穫が始まった。「キュウリ一本一本を観察しながら、成長に合わせて手を掛ける、とても楽しい仕事です」と笑顔。「県内各地に移住の新規就農者も増えています。今後は皆さんと交流を深め、悩み相談や情報交換などをしてよりいっそう高知ライフを楽しみ、農業に励んでいきたいです」