作文の部
特選
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おばあちゃんのおこめのあいじょう
小学校1年生
大畠 衣桃(おおばたけ いと) 香美市立山田小学校
おばあちゃんのおこめのあいじょう
香美市立山田小学校 1年生 大畠 衣桃
わたしのおばあちゃんはおこめをつくっているので、おばあちゃんにおこめのことをおしえてもらいました。
おばあちゃんはいつもたんぼでくさをぬいたり、おみずをあげたりしています。あついなかでたんぼのおせわをするのは、とってもつかれるし、ねっちゅうしょうになるかもしれないからすごいとおもいました。わたしたちがおいしくおこめをたべるために、いっしょうけんめいそだててくれているんだとおもいました。おばあちゃんがつくったおこめはのこさずぜんぶたべたいとおもいました。おこめをつくっているひとみんなに「ありがとう。」といいたいです。
わたしがいちばんすきなおこめりょうりはおにぎりです。なつやすみにおにいちゃんのしあいがありました。おにいちゃんにがんばってほしいので、おかあさんといっしょに、たべるとげんきのでるおにぎりをつくっておうえんしました。
はじめに、おばあちゃんのおこめをたきました。たきたてのおこめは、とってもいいにおいがしました。おばあちゃんが、「たきたてのおこめをそのままたべるのが一ばんおいしいよ。」といっていたので、一くちたべてみました。たきたてのおこめはふわふわでやわらかくて、もちもちしていてとってもおいしかったです。
おにぎりには、こんぶやたまごやき、つなまよをいれました。おとうさんもおにいちゃんもよろこんで三つもたべてくれました。おとうさんが、「おとうさんのだいすきなものがつまったおにぎり、ごちそうさまでした。」といってくれてうれしかったです。
じぶんでつくったおにぎりはとってもおいしかったです。みんなにもおばあちゃんがつくった、あまくておいしいおこめをたべて、げんきになってほしいです。おばあちゃんが、みんなのために苦労してお米を作っていることを、いとさんはちゃんと知っています。だから、そのお米からおばあちゃんの愛情を感じることができるのでしょうね。
おばあちゃんのお米で、お母さんといっしょに作ったおにぎりは、いろいろな具材が入っていてとってもおいしそうです。お兄ちゃんは、それを三つも食べたのだから、きっと試合でもがんばることができたことでしょう。
おばあちゃんがこの作文を読んだら、「こんなに喜んでお米を食べてくれるいとさんたちのために、もっとがんばっておいしいお米を作らんといかん」と言ってくれるはずです。
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全国コンクール 2部 優秀賞
お米を食べよう!
小学校6年生
西岡 茉優(にしおか まゆ) 中土佐市町立大野見小学校
お米を食べよう!
中土佐市町立大野見小学校 6年生 西岡 茉優
私はお米が大好きです。毎日必ず三回はお米を食べます。ふっくらもちもちのお米を食べると元気になります。どのおかずにも合う最高の主役です。でも、学校の友達にパンとご飯ではどちらが好きか聞くと、「私はパン派かな。」と言っている人が多く、不思議に思いました。最近は、ご飯にお米を食べる人が減ってきているようです。日本のお米は、年々品種改良されてきてとっても美味しいのに食べないのは少しもったいない気がします。
私は高知県の大野見というところに住んでいます。大野見は高地で、朝昼の寒暖差が大きく、自然豊かで、おいしい水もあり、お米を作るには適している場所です。お米のみカをたくさん伝えるためのイベントもあります。それは、秋に行われる「大野見しんまいフェスタ」です。大野見米コンテストやもち積み競争、新米を使ったもちばあし、新米試食、どぶろくの販売などが行われ、私が大好きなお祭りです。お米以外にも、大野見の特産品のアユや七面鳥など、地域をアピールするものもたくさん売られていてにぎわいます。でも来てくれるのはたいたい地域の人で県外の人はあまり来てくれていません。私たちがお米のことを知ってほしくても、大野見という場所は高知市内から遠くはなれているので来づらいのかなとも思います。こんなにもおいしいお米を知ってもらえないのは、すごく残念です。たくさんの人に大野見のお米のみ力がちゃんと伝わってほしいです。
お米はみんなが心を込めて、ていねいに、一年という時間を使って作ります。私の家でも、おじいちゃんとおはあちゃんがお米をつくっていて、家族全員で手伝っています。お米づくりは機械化が進んでいる工程もあるけれど、まだまだ手作業でしかできない工程もたくさんあります。例えば、苗箱にシートを被せて一つ一つ泥を置いていく作業ではこしに負担がかかり、長くやると次の日は絶対に筋肉痛になります。その後、苗箱を田植え機まで運ぶのも大変です一人でやると時間がかかるので人手が必要だし、いざやってみるとうでが痛くなって汗だくになり、私は、すぐに辞めてしまいたくなります。こんなにも大変な仕事を最後までしているおじいちゃんとおばあちゃんはすごいです。やっとの思いで作られたお米をもっとたくさんの人に食べてもらいたいです。そのためにも私が大好きな大野見米をもっと知ってほしいです。
私はお米を作っている生産者の方々のためにもみんなにお米を食べてほしいです。私も大野見米を知ってもらうために、お米のおいしさ、お米の良さを発信していきたいです。そして、これからも毎日心をこめて作られたおいしいおいしいわが家のお米をたくさん食べて成長したいです。審査講評
地元で作っている大野見米を、もっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちが良く伝わってくる作品です。それは、大野見米がおいしいということはもちろんですが、家族総出で米作りをして、大変さが分かっているからよけいにその思いが強いのでしょうね。
「大野見しんまいフェスタ」を開催しても、地域外の人たちの参加が少なくて、広く知ってもらうことができませんでした。しかし、大丈夫。茉優さんのこの作文を読んだら、きっとたくさんの人たちが大野見米に興味を持ってくれるはずです。この作文には、それだけの力があります。 -
ご飯と家族
中学校2年生
久原 明(ひさはら めい) 四万十町立十川中学校
ご飯と家族
四万十町立十川中学校 2年生 久原 明
毎日食べているご飯。私はその力に支えられていると感じます。毎日三食食べている飯には、私にとって一つ一つに意味があります。
母が朝作ってくれる朝食は、勉強するときのエネルギーになってくれます。中学生の私と勉強は切っても切り離せません。朝、ご飯を食べていないと、頭の回転が遅くなり、ボーとして何も考えられなくなって、頭に何も入ってこなくなってしまいます。だから私は毎日時間がなくてもご飯を必ず食べるようにしています。そんな私のために、母は看護師で忙しいのに、いつもおにぎりを作ってくれ私を学校に送り出してくれます。
バレー部に所属して毎日練習に励む私にとって昼食は欠かせません。ご飯は体を動かす原動力になってくれるからです。中学生になってから、よく体を動かすようになって、エネルギーをよく消費するので、とてもお腹が空きます。私は運動するのが好きなので、よく動いた分、たくさんご飯を食べています。部活があるとき、ちゃんとご飯を食べていないとお腹が空いて集中力が下がり、体が動きません。そんな状態ではいい動きをすることはできません。今年は特に試合で沢山勝ちたいので、しっかり食べて、一生懸命練習をしています。
また、私の通学方法は自転車で、家から学校までの距離が遠いので部活をした帰りは、エネルギー不足で足が前に出なくなります。だから、そうならないためにもお昼にはしっかり食べます。
時々、お腹が空いて帰るのが嫌になったら、帰る途中にあるいとこの家でご飯を食べます。
そして、帰るのが遅くなると母に「なにしゅうが?早よう帰ってこんかい‼」と怒られます。私はそのたびに「お腹が空いて死にそうながよ‼」と言って反発しています。このときも母はお昼を準備して私の帰りを待ってくれます。
夕食は家族との大切なコミュニケーションの時間です。私が帰るのが遅くなっても、いつも誰かは食べるのを待っていてくれ、みんな集まれば今日あった一日の出来事を話したり、次の日の予定を話したりします。私はこの時間が一番好きです。
私の家族には、喧嘩してどれだけ口を利かなくても一緒にご飯を食べるというルールがあります。そうすると、自然と空気がなごんで、話しやすくなったりいつの間にか仲直りしていたりします。こういうときご飯を食べることには不思議な力があると感じます。
私の家でご飯を作ってくれるのは母か祖母です。両親は働いているので、二人とも遅い時間に帰ってくるときもあります。だから、母が帰ってくるのが遅い時は大抵、祖母がご飯を作ってくれます。祖母が育てた野菜がいつも使われています。小さいときから食べてきた味なので、すごく安心します。いつもはタイミニグが掴めなくて、言えないけれど本当に「ありがとう」と感謝の気持ちでいっぱいです。
毎日のご飯は私が元気に過ごすために欠かせないものですが、改めて考えてみると、そのご飯を作ってくれたり、一緒にご飯を食べたりと家族が私の支えだと気付きました。
最近は自分で作ってみたり、それを一緒に食べたりと、楽しみが増えました。こういった、些細な幸せは、生活していくうえで欠かせないもので、これからも大切にしていきたいです。ご飯を食べるときは家族への感謝を忘れず、ただ食べるだけではなく、味わないながら食べたいです。
そして、家族がご飯を通して私を支えてくれたように、自分がご飯を作ったり家族の話を聞いたりして家族を支える側になれたらと思っています。審査講評
勉強も部活でがんばっているバレーボールも長距離の自転車通学も、そのエネルギーのもとになっているのは、すべてご飯なのですね。明さんの作文を読んでいると、日本人はお米と関係が深い国民なんだなと改めて感じさせられます。
中学生にもなると、家族と言い争ったり、口を利かなくなったりすることもあるでしょうが、久原家には素敵なルールがあります。それは、家族で一緒にご飯を食べるということです。そうすれば、いつの間にか仲直りができるのです。ご飯は、生きるためのエネルギーになるだけではなく、家族同士をつなげるパイプ役にもなっているのでしょうね。
審査講評