審査講評

作文の部

高知市教育委員会 学力向上推進員 片岡忠三

第44回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの募集に際して、今年は、小学校32編、中学校19編、合計51編の個性あふれる作品が寄せられました。高知県では、4年ぶりの作品募集であったため従来よりも作品数は減っていました。しかし、どの作品も、お米を通して家族や地域の方々との交流がいきいきと描かれており、改めてお米のよさ、すばらしさを感じることができました。
次に紹介する皆さんの作品が特選に選ばれました。
ほんとうにおめでとうございます。

特選

  • 農家の努力は食卓の笑顔 高知市立朝倉小学校 6年生 山脇 結生(やまわき ゆう)
    テレビで「新種の米作り」についての情報を得たり、実際に自分がもみまきを体験したりして、米作りの大変さを理解することができました。そんな大変な思いをして作ったお米だということを知っているからこそ結生さんはごはんを食べるとき、自然に笑顔になってくるのでしょう。
    ごはんを食べるときの笑顔には、おいしいという思いとともに、農家のみなさんに感謝するという思いも込められているのですね。そのことが、この作品の題でずばりと表現されています。
  • ごはんの力 いの町立吾北中学校 1年生 筒井 陽彩(つつい ひいろ)
    陽彩さんの力の源は、おじいちゃんが作ったお米です。校内マラソン大会も駅伝大会もバトミントンの試合でも、ごはんをいっぱい食べてがんばりぬくことができました。
    丹精込めてお米を作ってくれたおじいちゃんの力、「がんばれ」という思いをたくして炊いたり、おにぎりを作ってくれたりしたお母さんの力、ごはんには、そんな家族みんなの力が込められているのです。だから、パワーがわいてくるのは当然なのですね。
    これからも、おじいちゃんが作ったお米をいっぱい食べて、勉強もスポーツもパワーアップしてくださいね。
以上2編の特選作品を紹介しましたが、この他にも4編の入選作品が選ばれました。
作文を書くことは、自分の生活をじっくりと見つめることになります。また、物事を正しく認識する力を育てることにもなります。
ごはんやお米が私たちの生活の中にあるのは、当たり前のように思っていたけれども、実際に田植えや稲刈りをしてみて、改めてそのありがたさがわかったという作文がたくさんありうれしくなりました。また、田植えや稲刈り、お寿司やおにぎり作りを通して、父母、兄弟姉妹、祖父母との会話がたくさんなされていることに感心しました。お米を中心にして家族のつながりが強くなっていることは、とてもうれしいことです
全体の傾向として優れた作品は、ある日あるときの出来事を切り取って描写風に書くことができていました。限られた枚数ですから、あれもこれも書かずに一つのできごとを中心として書き、それに自分の考えを加えて書くことが大切です。
文章を書くことは、簡単なことではありませんが、先に述べたように書いて分かる、書いてきがつくことも少なくありません。今後も書くことを続け自分を高めていってください。
来年も、たくさんのすばらしい作品に出合えることを楽しみにしています。

図画の部

公益財団法人 日本教育公務員弘済会 顧問 山岡良仁

受賞された皆さん本当におめでとうございます。
今年は、10月11日に高知市春野町にあるJA教育研修センターでJA高知県広報誌のデザイナー・寺山亜希氏と共に審査をさせていただきました。
応募条件として作品の課題は「毎日のごはんでおいしかったことや、家族とのコミュニケーション、お米・ごはん食に関しての思い出や考えたことなどを素直な気持ちで自由に表現する」というものでした。
しばらくコンクールが無かったため、出品数が少なかったのは残念でした。根気強く丁寧に最後まで仕上げたものや、子どもらしい感性で、素直に表現しているものを高く評価しました。

特選に選ばれました2名の皆さんの作品について講評します。

特選

  • おいしいおにぎり!!だーいすき! 南国市立十市小学校 2年生 峯田 真優(みねだ まゆ)
    田んぼでおにぎりの昼食を食べている様子を、構想した絵です。素直な気持ちで画面を構成したことがよく判ります。稲穂を人物の前と後ろに配置した工夫が場面の空気を感じさせてくれます。また、顔の色の変化をよく描けています。
  • ごはん 大すき! 仁淀川町立池川小学校 2年生 井上 ここみ(いのうえ ここみ)
    食事をする様子が、画面いっぱいに力強く描かれています。口を大きく広げてご飯を食べる様子が描かれ、食事する楽しさがよく表されています。びっくりしたような顔の表情と、柔らかく感じられるご飯の表現が良かったと思います。