農福連携研究会は6月14日、安芸総合福祉センターで「農福連携高知県サミットinあき」を開きました。県内の農家、行政、JAなど約160人が参加。参加者は、引きこもりの人や障がい者等を雇用就農するうえでの、農業と福祉分野の連携の大切さを考えました。
農林水産政策研究所の吉田行郷企画広報室長が、農福連携の現状と課題、先進事例等を紹介。「農作業を行うことで精神障害が軽くなり、他産業での就業も可能になる。農業分野での就労促進は、障がい者等の居場所拡大につながる」と話しました。
受け入れ農家を交えてのパネルディスカッションでは、「まじめがゆえに、頑張りすぎないように見てほしい」「働いていくなかで、さらにチャレンジしたくなった人への補助等があれば」などと意見を出し合いました。
参加した農家は「安芸市でここまで農福連携の取り組みが進んでいることに驚いた。自分の家の農作業でも、特性に合わせてできる作業があるか考えたい」「受け入れ農家へ見学や体験に行きたい」と雇用への積極的な姿勢を見せました。
同研究会長を務めるJA営農企画課の小松淳課長は「受け入れ農家や福祉関係者のリアルな声を聞いて、安芸市の課題も多く見えた。これからも同じ思いをもった人たちとつながり、県内へ農福連携の輪を広げていきたい」と意気込みました。