地区・組織からのお知らせ

障がい者雇用について意見交換、問題点共有

JA高知県安芸地区、安芸市、県、福祉機関でつくる農福連携研究会は1月31日、あき支所で意見交換会を開きました。研究会メンバーや障がい者や引きこもりの人を雇用する農家、雇用を検討するナス農家ら20人が参加。雇用する際の課題や不安を共有することで、雇用者と障がい者が共に働きやすい環境づくりにつなげます。

参加者は、3チームに分かれて障がい者雇用について議論しました。農閑期の対応や雇用者と障がい者の間に入る専門家の人材不足など課題を共有。農閑期は他農作物の栽培、専門家の人材不足はJA職員も障がい者理解の研修へ参加するなど、さらに検討を進めます。障がい者に日々感謝の言葉を伝え褒めるなどして、モチベーション向上にも取り組みます。

安芸市でナス43アールを栽培する北村浩彦さん(52)は、障がい者や引きこもり3人を雇用。「地域の人たちとも関わる場所へ連れ出し、助け合うことで、心豊かに暮らせることに気づいてほしい。最終的に自分の力で生きていけるようサポートしたい」と真正面から向き合います。

雇用を検討している農家は「受け入れ農家の熱い思いやリアルな話を聞き勉強になった。こちらも雇用に備えて準備を整えたい」と前向きな姿勢を見せました。

JA営農企画課の小松淳課長は「農家も集荷場も人手不足に悩んでいる。農福連携が地域全体の発展に繋がるよう、農家や研究会メンバーのみんなで勉強を重ねていく」と話しました。