仁淀川地区(旧:JAコスモス)は、2017年度、JAグループ高知が行う「ニラそぐり機導入支援事業」を活用して、高品質なニラの出荷に力を入れている。従来、個々の生産者が行っていた調整作業をJA内で一元化させ、農業生産の拡大を後押ししている。
JAでは近年、高齢化するそぐり手対策を検討。調整作業の労力と時間の軽減を目指し、永野共同集出荷場(佐川町斗賀野)に「そぐり・計量結束センター」を設けた。センターには同事業で導入したそぐり機2台、計量結束機1台を設置。JAで雇用する作業員らが、そぐり機で調整したニラを計量結束機でパーシャル包装するなどして出荷作業に励んでいる。調整作業を機械化した結果、2017年8月の出荷量は50.7㌧。前年同月と比べて約116%に増加した。
営農販売担当の平野辰彦さんは「そぐり機・計量結束機の能力をフルに発揮していけるように、作業員の習熟度を向上させていきたい。センターをニラの生産振興における中核施設に位置づけて産地の維持・拡大に取り組むとともに、担い手の確保、生産者の所得向上を目指していく」と意気込んだ。