JA高知県れいほく営農経済センター管内で、乾燥ゼンマイの受け入れが最盛期を迎えています。
同JA大田口集出荷場は5月7日から乾燥ゼンマイを受け入れ始め、職員が計量などの確認を行います。
6月5日までの1カ月間ですでに2㌧の受け込みがあり、品質は良好です。
同JAのれいほくぜんまい部会は、部会員約200人が山に自生する株を長年かけて増やしながら産地化に取り組み、
イベントでの試食販売や、県内の調理専門学校の授業での取り扱ってもらうなど消費宣伝にも力を入れています。
長年の培った技術で調整し、厳しい規格や品質検査を合格したゼンマイは高評価で、県内外からの引き合いもあります。
乾燥ゼンマイは、収穫したゼンマイを茹でた後、ピンク色になるまで両面を天日に当て、手や機械で揉む作業を繰り返します。
その後、根元の硬い「あし」をハサミで切り落とすなどの工程があり、仕上げるまでに手もみで1週間以上かかる手間のいる作業です。
同集出荷場に持ち込まれた乾燥ゼンマイは、職員がその場で計量し、大きさ、乾燥やもみの具合、色などを確認。
確認作業を行う小笠原張生さんは、「加工時期に雨が降らなかったため、今年は全体的に状態の良いゼンマイが多い」と笑顔で話します。
乾燥ゼンマイは7月末まで持ち込まれ、ゼンマイは予冷庫で保管後、県内外に出荷します。
乾燥ゼンマイは、お湯で戻して油でいためたり、ビビンバに入れて食べるのがおすすめです。
生産者の高齢化や新型コロナウイルス感染拡大の影響から受け込み減を予想しながらも、昨年同様5㌧を目指します!!