高知県酪農連合協議会青年部とJA高知県は6月1日、国連食糧農業機関(FAO)が制定した同日の「世界牛乳の日」に合わせて高知県庁を訪問し、県産牛乳の地産地消と消費拡大を呼び掛けました。高知県では産業振興計画に基づき、県産牛乳の消費拡大に取り組んでいます。
同県では、酪農家の高齢化や後継者不足による飼養頭数・酪農家戸数は減少しているものの、1戸当たりの飼養頭数は増加し、大規模化が進んでいます。また、県内酪農家の努力により、乳牛の使用管理技術の改善や遺伝的改良などで1頭当たりの乳量は増加しており、生乳生産量は維持されています。
若手の女性酪農家6人と同JA役職員らが浜田省司知事を訪問し、牛乳で乾杯しました。同青年部の高橋彩希さんは資材・飼料高騰などによる県酪農家の厳しい現状を訴えました。濵田知事は「若い女性酪農家の皆様によって、高知県の酪農は支えられています。お陰で今日も地元産の美味しい牛乳を飲むことができ、本当にありがたい」と話しました。
高橋さんは「飲んでくれる方がいるから、私たちは牛と暮らすことが出来る。これからも過不足なく、安心安全で美味しい牛乳を消費者に届けたい」と話しました。また、おすすめの飲み方について「冷たい牛乳にヨーグルトを混ぜてラッシー、果実酢を入れるなどして、美味しく飲んでほしい」と紹介しました。
生乳生産者などで構成される一般社団法人Jミルクは6月1日を「牛乳の日」、6月を「牛乳月間」と定め、牛乳の重要性を喚起し、酪農産業を多くの人に知って貰うことを目的に全国各地で牛乳消費拡大に関わるイベントなどを展開しています。