JAグループ高知では、12月の冬至に合わせて県産ユズを利用してもらうため、県内外の宿泊施設やJA関連施設にユズを無料で提供しています。2022年は合わせて約1200玉のユズを提供しました。 高知県は日本一のユズ産地。JA高知県営農販売事業本部によると、今年の冬至用ユズの出荷量は県全体で約685㌧になる見込みで、黄玉は来年3月頃まで出荷するとのことです。
営農販売事業本部は12月20日、南国市のJA高知厚生連にJAグループ高知提供の県内産の黄ユズ300玉を寄贈しました。今年で13回目になります。ユズを使ったレシピやユズ湯用の不織布と合わせ、秦泉寺雅一組合長が厚生連の井上昭道理事長らに手渡しました。秦泉寺組合長は「ユズをはじめ高知県の農産物で元気になってほしい」と呼びかけました。
JA高知病院では皮をホウレンソウのお浸しの香りづけに使ったり、ユズの果汁を絞り、年間を通じて酢の物や焼き物にかけて使い、介護老人保健施設JAいなほでは、冬至のゆず湯として使用するほか、砂糖漬けにした皮をユズ茶にして利用するとのことです。
井上理事長は「丹精込めて作られたユズをいただき感謝している。ユズを使って、利用者に季節を感じてもらいたい」と話しました。
高知市の老舗旅館「三翠園」では22日、JAから提供されたユズ300玉を温泉施設「湯殿 水哉閣」に浮かべ、宿泊客に冬至のゆず湯を楽しんでもらいました。支配人の鎌田和博常務は「毎年、日帰り入浴や朝風呂を楽しむお客さんから好評頂いている。ゆず風呂にはリラックス効果もあるので、仕事の疲れを癒してもらえれば」と話しました。JAの森山春臣さん(25)は「寒い時期がこれから続く中、県産のユズをお風呂で感じながら、高知県の野菜・果物も楽しんでもらいたい」と話しました。