高知市春野町の西畑夏祭り実行委員会は7月23日、同町内で「西畑太刀踊り」と「西畑デコ芝居」を披露しました。
この活動は、地域の祭りの再生と伝統芸能を後世に伝えることが目的。コロナ禍での開催自粛が続いた中、感染防止対策を行い3年ぶりの披露となりました。
「西畑太刀踊り」は室町時代から続く武士の踊りで、刀と両端に和紙の付いた竹の棒「ざい」を持ち、双盤と呼ばれる銅で出来た和楽器の音に合わせて2人1組で踊ることが特徴です。
「西畑デコ芝居」は明治初期に生まれた人形芝居。人形の手を自由に動かすため、こうもり傘の鋼を差し金として用いた「一人一体の差し金技法」はテレビや舞台で上演されている現代人形劇に大きな影響を与え、世界的にも高く評価されています!
西畑太刀踊り保存会・西畑人形芝居保存会の片山隆会長は、「コロナ禍の中開催できて嬉しい」としながらも、
「練習してすぐにできる行事ではない。とにかく興味を持って保存会に入ってもらうことが大事」と今後の課題を語りました。