生産者と町、安芸農業振興センター室戸支所、JAなどで構成する東洋町ポンカン振興対策協議会は7月27日、同町でドローンを使った薬剤散布の実証試験を行いました。
試験は、県が取り組む「スマート農業の実証と実装支援」の一環。2021年度に拡充された「出先機関へのドローン導入と普及員等による実証」を活用して実施しました。活用は県内で初めてです。
全3回実施し、黒点病の発病度や薬剤散布時間、労力など、手散布との効果の違いを検証。ドローン導入の可能性を探っていきます。
試験は、生見地区の段々畑約3㌃と甲浦地区の平地約5㌃で実施。ドローンはXAG社のP30を採用し、ジマンダイセン水和剤5倍液を散布しました。
生産者で同協議会の西内暢善会長は「薬剤は樹の下や中の方までしっかり散布されて、効果を感じた。人出不足のなか、手散布は日数や労力もかかるので、今後も産地での検証を続けていきたい」と話しました。
同協議会は、「担い手不足」「鳥獣害対策」「低樹高化の推進」などの課題解決に向け、産地が一丸となって取り組んでいます。