JA高知県、安芸市、県、福祉機関でつくる安芸市農福連携研究会は7月9日、同市で「農福連携高知県サミットinあき」を開きました。県内の農家、行政、JA、関係機関など78人が参加。講演会や体験・事例発表を通じて、農業と福祉分野の理解と関心を深め、連携の大切さを考えました。
講演会では、(一社)JA共済総合研究所調査研究部主席研究員の濱田健司氏を講師に招きました。「今後は、健康づくりや生きがいづくり、社会参加を目的とした『ゆるやか農業』が期待される。多様な人々に多様な働き方を提供することで、農の新たな価値を創造できる」と話しました。
体験・事例発表では、3人の障がい者等を雇用する農家が体験談を紹介。「サポーターや関係機関の協力もあるので、人出不足や規模拡大を目指す農家には雇用を勧めたい。分からないことがあれば自分や研究会メンバーに相談して」と呼びかけました。
(一社)こうち絆ファーム「TEAMあき」で働く就労者は、「仕事を覚えるのは大変だったが、今はオクラ部門のリーダーを任されて責任感が沸いた。今はお金を貯めて自立した生活をすることが目標」と思いを語りました。
同研究会長を務めるJA営農企画課の小松淳課長は「サミットを通じて、多くの人に活動を知ってもらえた。今後も、研究会メンバーで連携して支援活動を強化していく」と強調しました。