幡多地区西土佐支所栗部会と入交アグリーン、バイエルクロップサイエンスは2月17日、
スマート農業推進の一環として四万十市西土佐の栗園地で
ドローン(小型無人飛行機)による粒状肥料の散布実演会を開きました!
ドローンを使用した施肥の実演は、県内では初めての試みとなります。
今回使用した機体はXAG社製のドローン「P30」
関係者や果樹農家らおよそ30人が見守る中、
同部会長の田辺次男さんが所有する栗園地およそ33㌃へ粒剤肥料を散布しました。
田辺さんによると同園地への施肥は大人二人でも丸1日かかるとのことでしたが、
メーカーが「ドローンであればおよそ2時間で作業を終える」と説明すると
参加者らは大きな関心を示していました。
この機体はスマート農業の最先端といえる完全自動飛行・完全自動散布に対応します。
位置情報システムには高精度位置情報取得システム( GNSS RTK )を採用。
センチメートル単位の精度と自動障害物回避機能を備え、機体と直接通信することにより、
オペレーターの操作技術や経験に左右されず、安定した散布が可能となっています。
入交アグリーンでドローンインストラクターなどを務める小澤稔さんは
「ドローンによる散布に適応した肥料の開発や基地局の設置など課題もあるが、
特に急勾配な園地が多い地域においては大幅な労力の削減が期待できる」と話します。