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室戸早春の味「浜アザミ」収穫

高知県室戸市で、特産の浜アザミの収穫が始まりました。昔から同市の海岸地帯に自生しており、春を告げる味として地域で親しまれてきました。県内でもあまり知られていない、希少な農産物です。

 

浜アザミはキク科の野草で、若芽や茎、根を天ぷらや味噌和え、お浸しなどで食べます。噛むとほろ苦く、ゴボウのような香りが広がり、シャキシャキとした食感が特徴です。

同市では、2011年頃から、県と生産者らでそれまで自生していた浜アザミを、特産品として栽培する取り組みが始まりました。現在は、約10人が栽培しています。浜アザミは海岸の岩のすき間などに生えていたので、園地に細かい砂利を入れて浜の環境を再現。新芽を出すため10月頃に刈り込み、11~4月頃に収穫します。

同市の谷口さんは、米や田芋、ぼたなすなどを作る傍ら、浜アザミ3アールを栽培しています。谷口さんは「潮風に当たると、香りが引き立って美味しくなる。これからも自分達ができる範囲で、続けていきたい」と栽培に励みます。
浜アザミは、同市の「道の駅キラメッセ室戸 楽市」で販売しています。