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特産のサトウキビで黒砂糖作り

安芸地区管内の芸西村伝承館で、特産のサトウキビを使った黒砂糖作りが始まりました 。

  

黒砂糖作りには、同村や四国内の生産者47人が栽培した約40トンのサトウキビを使用。今年のサトウキビは台風の影響も受けず、例年通り質は良いと言います。

製法は、全工程を薪で火を焚いた釜で製糖します。 ろ過の工程を増やすなどしながらも、昔からの製法を変えずに組合員によって大切に受け継がれてきました。

機械で搾ったサトウキビの搾り汁に石灰を入れ、3つの釜で順番に沸かす。煮詰めて、型に流し入れ、冷まして仕上げる。全工程に4~5時間かかり、館内は徐々には甘い香りに包まれます。

  

黒砂糖製品は、白下糖と白下糖をさらに煮詰めた白玉糖があります。近年は、白玉糖の蜜や崩したタイプでの商品も販売し、料理などに使いやすくしています。今年からさらに付加価値を高めるため、無農薬のサトウキビのみを使った白玉糖も販売する予定です。

同組合の濱田剛寛代表は「サトウキビの出来に合わせて、毎年炊き方を変え、口ざわりの良いすっきりとした後味を追求している。時代に合わせてHACCPなどの考え方も少しずつ取り入れながら、同村の技術を守っていきたい」と話しました。

黒砂糖は、同村の直販所「琴ケ浜かっぱ市」や安芸市の「安芸駅ちばさん市場」などで販売中。ぜひ、味わってみてください。