れいほく営農経済センター営農販売課は11月上旬、大豊町の大田口集出荷場で欧州向け輸出用ゆずの
植物防疫所による検疫作業を行いました。大豊町役場や中央東農業振興センター、JA職員や熟練の作業員計10人が、
ゆずの傷の有無や病害虫を目視で確認。輸出を通じて青果の品質をPRし、加工商品の販路拡大を狙う目的で始まり、今年で7年目になります。
職員らは、殺菌溶液に浸したゆず玉をタオルで拭き取り、1玉ずつ目視して色や大きさをそろえて箱詰めします。
①殺菌溶液に浸す ②拭き取り
③箱詰め ④最終確認
1箱に2L(6.5㎝以上)12玉が平均とされ、オランダに96㎏、カナダに24㎏(1箱1.5㎏)の計120㎏を準備しました。
今年は新型コロナウイルス感染症の第2波の影響から、昨年の輸出量400㎏の半分以下の出荷となりました。
第1便は、11月18日に関西国際空港からオランダに向けて空輸される予定です。
JA高知県れいほく園芸部ゆず部会は、大豊町と土佐町で山の傾斜を利用して生産者14人が約8haでゆず栽培を行っています。
輸出用ゆずは、防除に使用できる農薬の種類が制限され、残留農薬基準も厳しいそうですが、
今年は2件の農家が防疫所による栽培地検査基準をクリアしました。
同振興センター普及指導員の吉田さんは、「今年は表年で豊作。梅雨明けから8月にかけて高温による日焼け果の発生、
台風9、10号の風雨による影響で傷果も多少見られましたが、農家の徹底した病害虫防除や栽培管理により
全体的に品質は良好です」と、今年の出来に笑顔がこぼれました。