はた営農経済センターは9月10日、
四万十市で入交アグリーン㈱、バイエルクロップサイエンス㈱の2社と合同で、
ドローンによる果樹への農薬散布実演会を開きました。
果樹への農薬散布をドローンで行う試みは、幡多地区では今回が初めてとなります。
同実演会はスマート農業推進の一環として行われ、関係者や果樹農家ら約30人が参加しました。
XAG社製のドローン「P30」が、
渡辺一朗さん(53)の保有する果樹園約2ヘクタールに農薬を散布し、
参加者はその様子を熱心に観察しました。
今回使用したドローンは、果樹への農薬散布に特化した機体。
高さや大きさがそれぞれ異なる果樹へ個別にアプローチすることが可能で、
散布のムラを軽減することが出来ます。
また「完全自動飛行」機能を搭載しており、
一度入力すれば農薬散布開始から終了までをすべて自動で行います。
従来のSS(スピードスプレーヤ)を用いた農薬散布に比べ、労力の大幅な省略化が期待されます。
渡辺さんは
「水稲だけではなく果樹の防除にもドローンが参画してくるのは、とても興味深い。
農薬散布の確実性など課題があるとは思うが、
労力削減に向け技術がますます発展することを期待したい」
と話します。